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有名なスタンフォード大での演説です。世界でも最も有名な成功者である彼も、その言葉はシンプルで、ごく普通の人間である私達にも共感できるものばかりです。彼はこのわずか6年後、2011年にこの世を去りますが、こうして言葉が記録に残っていたことで、多くの人を今でも勇気づけています。
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有名なスタンフォード大での演説です。世界でも最も有名な成功者である彼も、その言葉はシンプルで、ごく普通の人間である私達にも共感できるものばかりです。彼はこのわずか6年後、2011年にこの世を去りますが、こうして言葉が記録に残っていたことで、多くの人を今でも勇気づけています。
ロバート・デニーロがニューヨーク大学芸術学部の卒業式で語ったスピーチです。若い人たちに向け、ユーモアを交えながら時には厳しい指摘も忘れない。さすがはスターの風格です。
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STV
ラジオでコトバコをつくるに至ったお話をしてきました。放送日は12月5日土曜日午後6時からの番組です。ラジオに出て話すのは初めてでしたが、中学時代に放送部で3年間仕事をしていたので違和感はありませんでした。興味ある方はお聞き下さい。なぜこんなに緊張をしないのか不思議でした。たぶんテレビではなく顔が写らないので安心したのだと思います。本音トークはラジオに限る意味が少しわかった次第です。深夜放送,主にオールナイトニッポンでしたが、ラジオっていいですね。
AIで自動的に音声から文字を起こすことができる現代でも、議会や企業の議事録を人間が書き起こしているには理由があります。それは文字起こしが、単なる音に意味を与える作業だからです。
日本語には無数の同音異義語がありますが、これらを取り違えると文章全体の意味まで変わってしまうことがあります。管理と監理、血栓と結線など、誤った表記が記録に残り、後日その文章をもとに判断すると、大きなミスが起こります。
コトバコの文字起こし作業を担当する札幌会議録センターのスタッフは、長年議会などの議事録の書き起こしを担当してきました。論旨をゆがめかねない単語や助詞の部分は何度も聞き直して確認し、さらに続く文意によっては、前の文章を修正し、正しい意味を探す。文字起こしは意味起こしでなければならない。それは、議事録作成の仕事が、かつて速記と呼ばれた、会議場で文字の早書きによって行われていた頃からの大原則です。録音のない時代、速記者の書いた文字だけが会議の記録になってしまいます。
AIは音から言葉を探しますが、人間は全体の意味から探します。たとえば「悲しい」と「哀しい」、「微笑う」と「嘲笑う」の違いがわかるのは人間だけ。文字起こしが意味起こしと言われる理由です。
話し言葉を聞いて文章に書き起こす、口述筆記は文字の誕生と同時に生まれました。戦国武将の書簡なども何種類かの筆跡が残っていて、口述筆記に本人が花押(書き判)や印鑑を押して送ったと考えられています。西欧でも、古い映画では小説家などの文章の専門家もタイピストに口述筆記させるシーンがよく登場します。文字を書けることと、口述筆記させることには、また別の意味があったようです。
書き直しできない筆や万年筆から、いつでも推敲できるワープロへ、文書作成は誰にでもできる作業になってきました。さらに現代はスマホで録音し、AIで書き起こすことも簡単にできます。そんな時代に口述筆記を行う意味、それは第一にインタビューにあります。
私達の周りを見ても、たあいもないことを楽しく聞かせる人もいれば、大事なことでも説教がましくなってしまう人もいます。どんなに豊かな経験や知識があっても、上手に伝えるには別の能力が必要で、それはなかなか身につくものではありません。
そんな時、熟練したインタビュアーであれば、相手の本当に言いたいことを聞き出し、本質を引き出してみせることができます。コトバコの口述筆記で生まれた文章は、百人百様の魅力にあふれていますが、それを導き出すのはインタビュアーの役割です。
昨年、日本を代表するアニメ制作会社、京都アニメーションが放火され、何人ものアニメーターたちが犠牲になりました。これにより多くの作品の制作に影響がでましたが、その中でも特に公開が期待されていた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」劇場版が、今年9月に劇場公開されました。
この作品は、20世紀初頭のヨーロッパを思われる架空の世界を舞台に、タイプライターで口述筆記を請け負う女性が主人公。戦争により引き裂かれた家族や恋人たちへの手紙を口述筆記する中で、戦争の道具として心を失っていた主人公が、徐々に人間の心を取り戻すというストーリーです。アニメとは思えない静かなテーマですが、きめ細やかな心の動きを表現した美しい画面が、海外からも高い評価を得ているようです。
社会の激動で翻弄され、ややもすればかき消されてしまう個人の心の声を、文字に置き換えて届ける大切さ。あらためてそれを感じ、私達コトバコのスタッフも勇気をもらいました。
コトバコのインタビューを担当されている、元札幌テレビ放送(STV)アナウンサー橋本登代子さんの著書「ほっかいどうの宝物(第2集)」が出版されました。現在もSTVラジオで毎週土曜日に放送されている「TONちゃんのほっかいどう大好き」に出演されたゲスト約200人のなかから、今回18人のゲストとの対談をまとめました。
「コトバコ」というのは造語です。この仕事を仕事を考えついたとき、最初に思い浮かんだのは「言葉の玉手箱」という名前でした。口から出ただけでは、煙のように消えてしまう言葉を、いつまでも閉じ込めておく宝石の箱という意味です。
玉手箱というのは「玉=宝石」でできた、持ち運びできる箱という意味ですが、童話の浦島太郎のイメージが大きく、開けたらおじいさんになってしまうのはちょっと困るということで、造語にしました。インタビューを受ける人の言葉が、ひとりひとり違うように、ユニークなネーミングになったと思います。
日本では自伝を書く人はまれです。大きな業績を残して社会に貢献した人ほど謙虚な方が多く、年齢が来たら立場を譲って身を引かれることが多いようです。だから自分の親がどんな重要な仕事をしていたか、また人助けをしていたかを、お葬式で初めて知ったという話も時々聞きます。
そういう方のお話こそ文字に残しておけないだろうか。議会の議事録や裁判書類の書き起こしを業務とし、文字に残すことの重要性を知る当社が、長年考え続けてきた思いが、「コトバコ」を生みました。
私たちにとって、どうやってその方々から話を聞き出すかが大きな問題でしたが、ベテラン・アナウンサーの橋本登代子さんに相談したところ、快く賛同していただけました。これまでさまざまな方へのインタビューをされてきたご経験から、言葉を残すことの大切さを、すぐにご理解いただけました。
また、限られた時間に十分な内容を聞き出せるかどうかが心配でしたが、相手を信じて無心でお話を聞けば、いつでも期待以上のお話をいただけるという、心強い言葉で勇気づけられてスタートできました。豊かな経験から生まれた言葉が、どれだけまわりの人間を勇気づけるか。コトバコの持つ意義を、はからずも自分たちが最初に知ることになりました。
コトバコは言葉の玉手箱。身近で大切な方や尊敬する方から、プロのインタビュアーがお話をおうかがいし、文字として書き残すサービスです。
当社は昭和46年から、自治体の議会や裁判所、会議・セミナーなどの音声記録の文書化を業務にしてきました。これらはすべて、地域社会や個人の生活を左右する重要な文書であると同時に、関わる人々の想いの証でもあります。私たちはそのことを常に忘れず、正確で信頼性の高い記録文章の作成に努めてきました。
音声データや動画など、現在は言葉を記録する手段が豊富にあります。しかし、語り手と聞き手、筆記者と編集者というように、多くの人間の手を経て残す文書には、時代を超えて受け継がれる力があります。そして、公的な場面だけでなく、ごく普通の家庭の中にも、将来に残すべき大切な言葉があります。それを文字にしてお渡ししたい。言葉の専門家である私たちが、本当にやりたかったのがコトバコです。